のっぽさんのPC履歴


1993年12月頃

のっぽが通ってた松山市立の某中学校にも、パソコンなる代物が納入されました。
富士通の「FM−TOUNS」というパソコンらしいのですが、パソコンに興味が無かったのっぽには何のことだかさっぱり。
授業で使うことになったので、先生の言うとおりに恐る恐る触ってみました。
率直な感想、「ふ〜ん、ワープロでなくても文章が打てるんだ。へぇ〜、絵も画けるんだ」至って平凡です。(笑

それからは授業で使う事が時々あり、スーパーマリオ4のヨッシーなどを描いてました。

しかし、FM-TOUNSを使ったことは後にも先にもこの時だけですね〜。今もあるのだろうか?


〜 運命の出会い PC−9801 〜

1994.04.08

愛媛県立の某工業高校の電子科へ無事に入学でき、褒美にとパソコンを買ってもらえることになりました。
しかし、のっぽもうちの親もパソコンにはさっぱり?だったので、親戚にPCに詳しい人がいるので相談しに行くことに。

親戚曰く、「高校生ならNECのPC-9801シリーズが使いやすくて良いだろうね。でもボーナスシーズンまで待った方がいい。
新型のPCが発表されたら今ある現行型の値段が下がってくるだろうから、それを狙うといいよ。」だそうな。
その時はあまりパソコンに興味を持っていなかったので、冬まで待ってもいいやと思っていました。

のっぽが入学した高校は工業高校なので、当然パソコンを使って授業をすることもあります。
授業内容は、アプリケーション(ワープロ・表計算など)やBASIC・C言語のプログラミングなどです。

入学して早々、担任から「1年生は部活、若しくは同好会へ全員入いることになっています。早めに決めてください」と言われ、
運動部に特に興味の無かったのっぽは、面白そうな「電気技術同好会」へ入ることにしました。
(この同好会が、電子科の歴史に残る問題同好会へと変貌するのであった(爆)

余談ですが、高校入学当時の身長は186cmでした。当然運動部の顧問の先生が目を付けないはずも無く、
学校説明会の時からやれバスケ部だ、やれバレー部だと、しつこいほどの勧誘を受けた事がありました。
特に、バスケ部の顧問の先生は家が近所と言うこともあって、実家に直接来たこともありました。
しかし、電子のことを勉強しに入学したので、運動部への入部はご勘弁くださいと丁重にお断りしました。


授業や同好会に使っていたPCは、納入当時は非常に高価(定価:415,000円)だったはずなのに、化石みたいなPCでした。
その名も、PC−9801VM2
このマシンは、「V30・アナログRGB2画面・5インチ2HD」というPC-9801シリーズの標準仕様を確立することになるマシンです。
このPC-9801標準仕様は、2003年9月に発売終了となる最終モデルの「PC-9821Ra43」まで引き継がれていくものになります。
以後、多くの市販ソフトには、「PC-9801VM以降対応」との表示がされることとなります。

しかし、後述にあるようにスペック的に不十分なのは確か。特にメインメモリとグラフィック能力がスペック不足。
のっぽや他のPC-98ユーザーの意見としては、PC-9801VXが実質の標準仕様確立マシンだと思っています。

その標準機と言う名の化石マシーンの主なスペックは以下の通り。
この化石PCですが、のっぽのPC-9801の原点であり、卒業時までお世話になったPCでもあります。

※ このPC-9801VMは結構な台数が売れたと言われており、使われなくなっても部屋の片隅に置かれていることがあるらしく、
そのため、一部のコアなファンの方が筐体と電源を流用してPC/AT互換機に改造して使用しています。
5インチFDDがあった場所へ3.5インチFDDとCD-ROMを移植し、マザーボードはAT用を使用するらしい。

CPU NEC μPD70116(通称:V30 i8086上位互換)
しかし、intelとの訴訟問題があり、継続使用はされなかった

当時は高速16bitCPUと呼ばれていたが、とにかく遅い! 激遅!(プ
CPUクロック  10MHz MAX (本体前面のスイッチで8MHzへの変更可)

CPUクロックを8MHzへ変更可能。しかし、更に遅くなるだけなので変更すること一度もなかった。
メインメモリ 384kB (オプションのRAMボードで640kBへ増設可能)

この384kBというのが曲者で、98系のソフトを起動するには最低640kB必要ですが、VMにはありません。
なので、RAMボードを増設しないと起動すらままならなかったというイワク付きのマシンです。
しかも、ただ増設しただけではダメ。メモリスイッチを設定しないと認識してくれません。
FDD 5インチ 2HD・2DD 自動切替

このドライブが「ヴィ〜ン・・・ガチャン。ヴィ〜ン・・・」と何とも言えない動作音を出します。
のっぽの記憶の中だけにあり、ここで紹介できないのが非常に残念。
HDD なし!

この機種の上位モデルにPC-9801VM4というモデルも存在していました。
そのモデルにはSASI接続の20MBのHDDが搭載されはいましたが、830,000円と超高価。
ちなみに、FDDなしのPC-9801VM0というモデルもありました。
更に、FDDが2DDのPC-9801VFというモデルもありました。
グラフィック能力 640×400pixel 8色2面

普通に一太郎などを動かす分にはいいのですが、ゲームなどの16色を使うソフトでは色化けを起こします。
PC-9801-24という拡張グラフィックボードを使えば16色モードが使えるようになりますが、見たことありません。
サウンド BEEP音源のみ。 (いわゆるブザー)
拡張ボードのFM音源を搭載することは可能だが、あまり意味を成しませんね。
インターフェイス RS−232Cポート (D−Sub25ピン メス)
PRT用パラレルポート (アンフェノール14ピン メス)
外付けFDDポート (アンフェノール50ピン メス)
PC-9801準拠 拡張スロット ×4 

拡張スロットも4つあるが、メインメモリ増設用128kBRAMボードのせいで実質3つしか空きがありません。
ゲーム用にとFM音源、SCSIインターフェイス、16色グラフィックボードを載せるという荒業もありましたが、
それだけでもう拡張スロットは埋まってしまいます。これまた意味無しですね。(爆

という、今となっては考えられないようなスペックのマシンがゴロゴロと座っていました。
しかし、今までパソコンをまともに触ってなかったのっぽは、特に意識することもなく使っていました。

っと、肝心なこと書くのを忘れていました。
このVMですが、電子科にも大量納入されていました。しかし、古いと言うことで「PC-9801BX」というマシンに入れ替わってます。
このPC-9801BX、実習でもクラブ活動でも使う事が多いため、教師の許可を得た上で勝手に環境を変えてました。
MS-DOSのVersionを3.3D→6.2へ、メモリも最低560kBを確保、その上で実習用のソフトも全てインストール。
しかし、卒業時にはさすがにそのままではまずいため、元の環境に戻しておきました。

電子科はどういう訳か486マシンを使うことが出来たのですが、友人がいた情報技術科には依然としてVMが居座っていたようです。
プログラミング技術など、パソコンスペックを要求しそうな情報技術科なのに、化石マシンしか無いとは・・・。
余談ですが、卒業して数年後にWindowsマシンに入れ替わったようです。そりゃそうだ。

ちなみに、パソコン実習用・レポート提出用に大活躍してくれたのが、かの有名な「一太郎 Ver.3」です。
部室のVMのそばにも一太郎3のFDDが置いてあり、これでワープロの練習などをしたものです。
正直、部室のVMとプリンタを使ってレポート書いてました。同級生は手書きなのにのっぽはワープロ。せこい奴だ。(爆

この一太郎は2HD-FD一枚で構成され、メモリが640kBともう一つFDDがあれば動くと言う、今では考えられないようなワープロソフトです。
常駐するドライバはプリンターと日本語変換のATOK6くらいなので、軽い軽い。VMでも平気で動きますからね。
しかし、漢字変換のたびに辞書ファイルをFDDへ読みに行くため動作はゆっくり。長文変換だと数十秒かかってしまいます。

この一太郎3は前述の通りFD一枚で構成されてるため、ファイル容量は1.25MBのFDに満杯くらいです。
とは言っても、DOS本体とかも含まれてるので、実質は1MB弱くらいでしょうか。HDDへそのままファイルを移しても当然動きます。
漢字変換の際の辞書読みもHDDのために高速であるので、とても軽く使いやすいワープロソフトになり、大変重宝しました。
その場合は、起動時にATOK6(日本語変換エンジン)をドライバとして組み込んでおく必要があります。

 動作画面はこんな感じ。


ある日、親戚がパソコンに慣れた方が良いとの事で、貸し出してくれることになりました。
それは、PC-9801LVという、ラップトップ型パソコンであった。ノートPCを大きくしたと考えればいいでしょうか。詳細はググってください。

CPUはV30-10MHz、メモリは640kB、FDDは3.5インチ2HD×2、白黒液晶640×400ドット。HDDはありません。
CPUこそ化石VMと同じですが、3.5インチFDDが使えるのでこちらの方が使い勝手が良かったですね。5インチは使いづらいです。

その当時、先輩たちの中でドラゴンナイト4(以下DK4)というSLGゲームが流行っていました。かの有名なelfの作品です。
面白そうなゲームなので先輩にお願いして頂くことに。3.5インチFDD12枚というボリュームのあるゲームです。
借り物のLVにディスクをセットして遊んでいた時期がありました。画面は白黒ですが、なかなか楽しめました。

このDK4、当然ですがコピープロテクトが掛かっており、普通のDOSのDISKCOPYでは複製不可能でした。
しかし、先輩が持っているのは普通のフロッピー。何で?と聞くと、特殊なDISKCOPYツールでプロテクトごとコピーしてしまうらしい。
ということで、今後のことも考えて特殊なツールも頂くことにしました。(ヲイ

ちなみに、DISK-CだけはDOS上で普通にファイル内容を見る事が出来ます。それはHDDへインストールするためのファイルがあるから。
それ以外のディスクは、DOS上で見ても読み取る事が出来ません。以下の画像を参照ください。
※ クリックで原寸大の画像が開きます。

DK4のDISK−AをDIRコマンドで見たところ。
読み取りに失敗する上に化けます。
DK4のDISK−CをDIRコマンドで見たところ。
HDDへインストール用のファイルがあります。

PC-9801互換機との対面

1年生の2学期のある日、いつものように同好会室(以下部室)へ入ると、見慣れないPCが置いてありました。
どうやら、先輩が卒業制作か何かに使うようです。表示を見ると、「EPSON PC-286UX」とありますが、一体何マシンなんだろう?
そこへ顧問の教師がやってきて、「これはPC-9801互換機だ。PC-9801のソフトがそのまま使えて便利だぞ」だそうな。
ふ〜ん、98互換機か。どれどれ、使ってみようか? と、ドラゴンナイト4(以下DK4)をセットしてスイッチON!
普通にMS-DOSのシステムディスクでも入れればいいのに、何故かDK4・・・。でもいいのさ。

フォ〜ンと冷却ファンの音がした後に、「RAM Check:・・・640kB」と表示し、無事に起動したようです。当然ですが。(笑
FDDが読み込みを開始すると、いつものエルフが出てきた。しかし、画像が綺麗じゃないの?
VMみたいな色化けも無いし、BGMもしっかり鳴ってます。これが本当のDK4なのか?

今まで化石マシンと白黒液晶マシンしか使った事が無かったのっぽにとって、このPC-286UXはとても印象深かったですね。
このマシンが、のっぽにとってPC-9801の本当の原点とも言える基準マシンとなりました。

そののっぽにとってのPC-9801の基準となった実習マシンの主なスペックは以下の通りです。

CPU 80286(i80286相当品) クロック:12MHzノーウェイト
(フロントスイッチにより6/10MHzに切り替え可能)
メインメモリ 640kB (オプションで8.6MBまで増設可能)
FDD 3.5インチ 2HD×2
HDD なし!(後日、170MBのSCSIドライブを付ける)
グラフィック能力 640×400ドット 16色2面
サウンド サウンドFM音源3和音 SSG音源3和音 (PC-9801-26K互換)

CPUクロックこそVMの10MHzと大差ありませんが、のっぽにとっての体感速度は2倍以上です。286はこんなに早いんだと感心させられました。
グラフィック表示も標準で16色表示でき、26KFM音源も標準で搭載しています。いいゲームマシンだな〜。と思いました。

EPSONの98互換機は、NECのPC-9801シリーズとは違ったフォントを使用しています。俗に言う「エプソンフォント」と言うやつです。
見てもらうとフォントの違いがお分かりかと思います。のっぽはエプソンの方が何となく好きですね。
ちなみに、Anex86には実機から吸い上げたPC-9801のフォントを組み込んでありますので、通常は98フォントで表示されます。
しかし、EPSON版のDOSを立ち上げ、DOSシェルを立ち上げると何故かエプソンフォントで表示されます。

NEC PC-98x1シリーズのフォント EPSON PC-X86シリーズのフォント

エプソンは本家PC-98よりも(1)処理が高速で(2)ASICを開発して基板をコンパクトにし筐体を小型化し、(3)安価 を売りにしていました。
確かに、同等スペックの98マシンと比較すると、エプソンマシンの方が魅力的に感じられます。

そのマシンでDK4をやってると、必ず「こらぁ〜 何をゲームしよんぞ?」と顧問(以下トラジ)に怒られたりしてました。
それでもめげずに19時くらいまでゲームに熱中してると、「お前ら、いい加減に帰らんか! 何時や思とんぞ」と大目玉。
そんなやり取りを毎日繰り返していました。

そのトラジにもいい面があって、HDDがなかったら不便だろうといらなくなったSCSI接続の170MBのHDDを寄付してくれました。
これで快適なゲームマシン(笑 が完成して、後述のPC-9821Xa7を購入するまで部室のメインマシンとして働いてくれました。

ちなみに、当時使用していたOSは、PC-9800シリーズ用のMS-DOS Ver.5.0A。これもトラジ愛用のFDからコピーしたものです。
しかし、98用のDOSにはエプソンプロテクトと言われる互換機で動かないようにする仕組みがあり、最初は起動できずに悩みました。
しかし、プロテクトを仕組まれたエプソン側にも対抗策があり、プロテクト解除用のFDDが標準装備されていたのでした。
DOS本体のプロテクト部分を起動できるように書き換えるだけのものですが、これだけで普通に起動できるようになります。

余談ですが、EPSONシリーズ用のMS-DOSも存在しました。エプソン機に付属品として付いていたようです。
内容は98シリーズ物と大差ありません。もちろんPC-9801で起動できないといったプロテクトも仕組まれません。
そんな逆プロテクトを仕掛けても、98互換機としての意味を成さなくなりますからね。(笑


PC-9801VX4(693,000円)も捨てられるのね・・・。

1994年 10月頃

10月のある日、粗大ゴミが置いてあるゴミ収集所の前を何気に通りかかりると、PC本体らしき四角い箱を発見。
近寄ってみると、VMみたいな筐体をしていますが、何だかロゴが違うような気がする・・・。
よく見てみると、PC-9801VXでした。しかもCRTとキーボード、にドットインパクトプリンターのフルセットで。

お、これはシメタと思いお持ち帰りしようとすると、更に見慣れないランプを発見。
緑の電源ランプの横に赤いランプが付いてます。もしやと思い裏を見てみると、VX4でした。つまり20MBのHDDを内蔵しています。
これは儲けたとチャリンコの荷台に縛りつけ、急いで帰って起動テストをやってみました。

帰宅後、ケーブル類を全て繋げて電源を投入してみると、いつもの「ピコン」と起動音が鳴り、電源は入ったようですが・・・。
すると、何事もないかのようにHDDがゴトゴト音を立てながらMS-DOS3.3Dが立ち上がり、動作品でした。ラッキーです!
しかし、HDDの中身は一太郎と花子が入ってるだけで、特に目ぼしいデータ類は何もなし。まぁ、いいか。
何はともあれ、部室のPCがV30から80286へグレードアップしたので良かったです。まぁ大差無さそうな気もしますが。

そんな粗大ゴミマシンのスペックは以下の通りです。

CPU 80286(i80286相当品) 8MHz

V30特有の命令を使っているソフトの互換性を保つため、
V30も搭載している。(ディップスイッチで切替可)
メモリ 640kB (オプションで8.6MBまで増設可能)
FDD 5インチFDD×2
HDD SASI接続 20MB
グラフィック能力 640×400ドット 4096色中16色 2画面

ちなみに、98シリーズで初めて16色が使えるようになったのがVXである。
サウンド BEEP音源のみ。(拡張ボードでFM音源搭載可)


ちなみに、VXのCPUは80286ですが、CPUの処理速度を上げるためにCPUアクセラレータなるものが発売されていました。
Cx486等の486互換CPUを専用の変換基盤を使用して80286と入れ替え、処理速度を上げてしまおうという物でした。今でもあるのかな?
これは、VXでもWindows3.1を動かせるようにと、メーカーが写真つきで総合カタログに載せていた記憶があります。VXでWindowsと。

しかし、所詮は286マシン。CPUの動作を上げても周りがとてもじゃないですが追いつきません。
特に、メモリはCバスでしか増設できなかったので、メモリへのアクセスがとても遅くなります。
実際にWindows3.1が動作しているVXを見たことがありますが、とても遅かったです。起動に数分掛かってしまいます。
発売当時は数十万していたパソコンを簡単に買い換えれず、悪あがきのようにしか見えませんけど・・・。


2006.12.11

実家の倉庫の中に98時代の遺産が少し眠っていたはずなので、掘り出してみるとMS-DOSのシステムディスクが出てきました。
しかし、98の実機はありませんので、Anex86でMS-DOSのインストールを再現することにしました。
昔のPCへOSをインストールするには、結構面倒だったんですよね・・・。

番外編 今更ながらMS-DOSのインストール方法
※ 640×400のスキャン画像が多数あります。ちと重いですがお暇な方はどうぞ。

第2章 98Multiを購入

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